2009年 4月14日

吸音~反響と残響

前回、ショールームに行って実際に防音室の体験をしてきましたが
防音のレベルとしてはまずまずということでよかったのですが
吸音し過ぎてしまうということでどうしたものかと・・・

吸音を弱くしてしまうとその分不快な反響音が残ってしまいます
逆に吸音を極限まで高めた無響室に入ると残響が全くないため
大きな違和感を覚えるそうです
普段は全く意識していませんが、残響はほとんどどんな場所でも
生じているもので、後天的に残響を意識しない能力が
身についてくるそうです

楽器を演奏されている方ですと反響や残響が非常に大事になるみたいです
実際に、劇場や音楽ホールを設計するときには残響時間をどのくらいとる
のかということは音響設計をする上で欠かせないことになっているそうです
部屋の大きさや用途によって最適な残響時間は異なっていて
300人程度のホールだと2秒は響き過ぎる感じがして
ドームなどの大空間になると短かく感じてしまうそうです
どのくらいをめやすにするべきかについては研究者がいて
「最適残響時間推奨値」として推奨値を提案しているものがあるくらいです
その中に、日本にある大規模なコンサートホールですと2秒くらい、
市民会館クラスは1.5秒くらい、中小の多目的ホールですと1秒くらいの
ものが多く、枠にはまっていない音の良いホールもたくさんあるようです
また、同じくらいの残響時間でも、びっくりするくらい印象の違うことも
あるそうです
部屋の大きさや仕上げ材、部屋の形状など微妙に変化してしまう
みたいなので本当に難しい世界のようです

室内の音響設計をする際に残響計算という作業があるようで
設計図から残響時間の予測計算をして部屋に変化を持たせたり
壁に凹凸をつけたりする場所を決めたりします
都内にもショールームで図面を持っていくと計算してくれる所が
あるので行く予定です
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