HOME住宅性能地熱利用の蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」

地熱利用の蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」

理想的な暖房方式である地熱基礎と蓄熱式床暖房を組み合わせた当社オリジナルの床暖房「ウェルダン」をご紹介します。

ウェルダンの床暖房

高気密高断熱の家では、輻射暖房である床暖房が、エアコンなどの空気暖房に比べはるかにメリットがあります。さらに床暖房の中でも、廊下から浴室まで全室設置でき、設備費も暖房費も抑えられる蓄熱式床暖房が理想的です。地熱基礎と蓄熱式床暖房を組み合わせた当社オリジナルの床暖房「ウェルダン」は、数々の特長を持っています。
床暖房「ウェルダン」は、当社の登録商標(第3346366号、第3363478号)です。

蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」7つの特長

特長1:輻射暖房なので暖かさが違う

蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」は、エアコンなどの空気暖房と異なる「輻射暖房」です。「輻射」とは熱の伝わり方の1つで、固体そのものから遠赤外線などの熱エネルギーを直接放射することで、熱の伝達に空気は介しません。遠赤外線が人間の体内まで浸透し、血行を促進すると言われており、体の芯から暖かくなります。床暖房は足元から暖かいため、エアコン暖房ほど室温を高くする必要はありません。エアコン暖房は室内の高い位置に設置し、下に向かって温風を吹き出します。どうしても空気暖房方式では暖かい空気が上昇しようとし、足元までを暖めようとすると上半身から頭部にかけて不快な暖かさとなってしまいます。その点床暖房は足元から暖かいので室温がエアコン暖房よりも3~4℃低くても快適です。さらに、温水床暖房は空気を吹き出さない輻射暖房ですから、寒さを感じる「気流」が発生せず体感温度はさらに上がります。

北欧では一般的な床暖房

極寒の地、スウェーデンでもここ10~20年ほどの間に温水床暖房が急速に普及しています。新築の住宅のほとんどに蓄熱式温水床暖房が床全面に施工されるようになってきました。かつては家の中でも靴を履いている家庭が多かったのですが、床暖房の普及と共に靴を玄関で脱ぐ家庭が増えています。また温水式のパネルヒーターも昔から使用しており、足元から輻射熱によって暖めています。日本のように真冬に、頭の上に設置されたエアコンで、下方に向け温風を吹くような暖房設備を設置することはありません。

スウェーデンの蓄熱式温水床暖房
スウェーデンのパネルヒーター
特長2:乾燥しにくい

エアコン暖房に比べて室温が低くても暖かい蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」は、相対的に湿度を高く保つことができますので冬の過乾燥の防止に効果があります。

エアコン暖房は暖房として失格

北欧など寒さの厳しい国では、暖房にエアコンを使用することはありません。日本でも東北・北海道など寒冷地では、エアコンはあくまでもクーラー(冷房)であって暖房とはあまり考えていません。エアコンは外気から採熱をする装置なのですが、外気が7℃を下回ると急激に熱効率(COP)が低下してしまうからです。つまり寒い冬には大変効率が悪くなってしまう装置なのです。人の体感温度に影響のある要素のうち「気流」について、空気が移動すると体感温度が下がってしまうということを聞いたことがありませんか? エアコンが「暖かい空気」を吹き出しても、吹き出す風により体感温度が下がってしまうため、室温を高くしなければ暖かく感じません。室内が高温になると相対湿度が下がり、乾燥してしまう…。エアコンや全館空調は、暖房としては失格で、床暖房にすべきです。

特長3:省エネルギーで経済的

蓄熱式温水床暖房なので真冬でも朝2時間、夕方2時間の運転のみで24時間1日中ポカポカと暖かさが持続します。そのため、ランニングコスト(暖房費)が大変少なく済みます。また、基本的には1階のみ蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」を設置すれば、2階には床暖房も他の暖房設備も使用する必要はありません。年間の暖房費は驚くほど安く、メンテナンスの費用も5年に1回程度の循環液の交換のみです。また、床暖房の熱源として灯油やガスといった従来のエネルギーに加え、地中熱を利用することも可能。蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」は、家計にも地球にも優しい床暖房です。

特長4:温水の熱源は4つの中から選択可能

蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」の熱源は、地熱+温水です。温水の熱源は、次の4種類の中から選択することが可能です。

①ガスボイラー
②灯油ボイラー
③ヒートポンプ(大気熱)
④ヒートポンプ(地中熱)

都市ガスの割引制度

当社オリジナルの蓄熱式床暖房「ウェルダン」は、東京ガス株式会社公認の床暖房システムです。東京ガス管内で床暖房「ウェルダン」設置の場合、冬期(12月~4月検針分)にガス料金の割引を受けられる「温水床暖房契約 暖らんぷらん」が締結できます。さらに浴室などの給湯器に潜熱回収型高効率給湯器「ecoジョーズ」を組み合わせれば、「暖らんぷらん+エコ割」となり冬期には9%のガス料金の割引き、それ以外の期間でも3%割引きされますので、大変お得です。

地中熱利用のヒートポンプ

地中熱利用ヒートポンプとは、地中井(ボアホール)の中の採熱用パイプに不凍液を循環させ、熱を集める方式です。ガスや石油といった化石燃料を使用しないので、CO2の削減と地球温暖化防止に役立ちます。このシステムは地下の温度が一年を通してほぼ一定であることを利用しています。地中熱は、夏は外気温より低く、冬は外気温より高いため、それを熱エネルギーとして利用するのです。冷暖房が効率的にでき、省エネ効果があります。また、冷房の排熱を外気ではなく、地中に放出するので、ヒートアイランド現象の原因の一つである人工排熱を抑える効果も期待できます。

【ウェルダンは地中熱利用促進協会特定非営利法人(NPO法人)の会員です】
地中熱利用促進協会は、地中熱の利用を促進し省エネルギーと地球温暖化防止に取組む非営利法人で、当社も会員として活動を行っています。
地中熱利用促進協会のホームページを見る

特長5:使用方法がとても簡単

床暖房専用コントローラーで入り・切りの時間をセットするだけ。セットも時・分を入れるだけですので、真冬は朝2時間・夕方2時間程度、初冬や春先は1日で合計1~2時間、といったようにあらかじめセットしておけます。セット時間は10分単位でできますので、お住まいの人数やご年齢、間取り、立地条件、季節に合わせ最適温度をきめこまやかに調整できます。また断熱性が高いウェルダンの住宅では、日々の気温変化の影響はあまり受けない ため、短い日数ごとに運転時間を変えるような必要はなく、秋口~初冬、真冬、春先といった長い季節の大きな移り変わりに合せて設定すれば充分。また、手動ボタンもありますので必要によりタイマー運転と併せて使用できるので便利です。例えば春先なら基本のタイマーは夕方1時間のみで、数日単位でたまに手動運転を加えことによって蓄熱量をコントロールする、といった運転も簡単にできます。

床暖房のコントローラー
特長6:故障の心配が無い

・床暖房の温水配管は高分子樹脂製で、しかもモルタル内に密封されており、紫外線の影響もないため、耐久性は半永久です。

・パイプにつなぎ目が存在すると、そこからの漏水の可能性を排除できないため、モルタルに埋設されるパイプには一切つなぎ目を作らないようにしています。建物の大きさに合わせ、床暖房の温水配管を一定の長さごとに複数の系統に分け、1本のパイプが一筆書き状に配管されています。それぞれの系統のパイプは、屋外にてヘッダーと呼ばれる分岐装置に接続されており、ヘッダー内部やパイプの接続部は、目視にて点検を行うことが可能です。

・地震時の温水配管への影響については、床暖房「ウェルダン」は、基礎のコンクリートスラブの上に一体的となっているため、基礎が破壊されるような事態とならない限り温水配管にダメージを受けることはありません。また基礎というものは、建物の構造体の中で最も耐力のある部分であり、基礎が破壊されてしまうような極度の外力が働くことは考えにくく、またその場合には暖房の心配よりも建物の存在の心配をすべきだと考えます。

・ボイラーやヒートポンプといった、温水の熱源となる機械は、一定の年数の経過により劣化や故障が発生します。これはどのような冷暖房機器でも同じことが言えます。ボイラーやヒートポンプも特殊な機械ではなく、様々な国内の大手機器メーカー(リンナイ、ノーリツ、長府)から市販されているシンプルなもので将来の修理時や交換時に問題となるような心配もありません。

・水道の給水管等が基礎スラブを貫通する部分は、「さや管」という樹脂管の内部に配管された、2重管としてあります。このため将来、水道配管等を交換しなければならなくなった時でも、容易に抜き差しできるようようになっています。

さや管
特長7:メンテナンスが簡単

温水配管を循環する不凍液は5年に一度程度交換が必要となりますが、その費用も1系統当たりの交換費用は8000円程度(住宅規模によりますが1棟2~4系統程度)と ローコストの床暖房です。

特長8:高い技術を持った当社指定の専門職人のみが施工

蓄熱式温水床暖房「ウェルダン」は、土間モルタルに直接フローリングやタイルの床仕上げをするため、不陸無く均一に仕上げることが大変難しい工法です。特殊技能をもった職人が必要なため大量生産には向きません。仮に床に不陸があったとすると、素足で歩く家のため気になってしまいますし、テーブルや椅子がガタガタとし安定しない床になってしまいます。 ウェルダンでは創業以来、特殊技能をもった専門職人を固定化し直接施工していますので、職人の当たり外れといったことがないのです。

床暖房配管
モルタル打設
床暖房完成
特長9:2階への設置も可能

2階に高齢者室がある場合や、2階にLDKがある場合など、2階にも温水式床暖房を設置することも可能です。2階全面に施工する場合は蓄熱モルタル方式とし、部分的に施工したい場合はパネル式床暖房方式とするかもしくは温水パネルヒーターを設置する方式とがあり、建主様のお住まい方にあわせご提案します。

地熱基礎4つの特長

地熱基礎は基礎断熱の一種です。床下全面を土で埋め尽くし、その上をコンクリートで仕上げる工法で、床下の断熱と防湿を兼ね備えた優れた基礎工法で、寒冷地では古くから行われています。平成4年発行の建設省住宅局(当時)監修の「住宅の新省エネルギー基準と指針」に取り上げられ広く認知されることとなりました。

特長1:地熱利用で夏涼しく冬暖かい

地熱は地下3mでほぼ年間一定となり、地域により若干異なりますがおよそ15度となります。ウェルダンの住宅は地熱基礎を採用しているので、これを夏は冷熱として、冬には温熱として自然の力を直接利用します。地面に空間なくぴったりと載った状態のスラブの下は、高断熱の家ですっぽりと覆われていますので地表面近くでも外気の影響はほとんど受けないのです。地熱をダイレクトに利用できるため、夏はひんやり冬は暖かで、また床下からの湿気を シャットアウトしてくれるので梅雨の時期でも家の中がさらっとしています。

特長2:優れた防湿性

床下の空間が存在しない地熱基礎は床下からの湿気を完全に遮断することができます。また床下に根太や大引きなどの木材がないので、床下が腐る心配もなく、空気層もないので床下を換気する必要もありません。床下空間がそもそも存在せず、基礎を特に高くする必要がないため、外部との段差を少なくバリアフリーにて計画することができます。

「住宅の新省エネルギー基準と指針」(建設省住宅局監修、平成4年発行)

床下に空間が無くて湿気ないの?

床下に空間が存在する一般のべた基礎の場合、雨天や梅雨時など湿度の高い日は、床下よりも屋外の方が湿度が高いため屋外の湿気が床下内部に向かって流入してきます。流入した湿気については、屋外が乾燥した時期まで待てばいずれ換気口から出て行くという考えです。これに対し、地熱基礎はそもそも空気中の湿気が入り込む空気層が一切無いため、湿気の流入はありません。また基礎のコンクリートに含まれる水分についても、施工期間中に、例え夏場であっても床暖房を運転し、乾燥を図っているので安心です。

特長3:パッシブソーラー

ウェルダンの地熱基礎は、太陽熱をコンクリートスラブに蓄熱します。これは住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)で「P・Sソーラーハウス」(省エネルギー住宅工事(パッシブソーラーシステム併設)対象システム、公庫確認番号KSH019)として認定されています。これは冬季、太陽の高度が低い時期に太陽熱を床全面で受け、スラブコンクリートに蓄熱する方式です。一方夏季には太陽高度が高いため屋内への直射日光は少なく(東京の夏至の南中高度は78°)、また地面の冷熱の影響で、床が暖かくなることは一切ありません。特段何かの装置や動力をアクティブ(積極的)に使用することなく、地熱基礎ならば自然エネルギーをパッシブ(受動的)に利用することができるのです。

パッシブソーラーの図
特長4:高い耐震性

線で支える布基礎に対し、地熱基礎は面で支える構造で、地盤面にぴったりと載っている状態のため地震時に基礎に対してモーメントが作用しないので、極めて耐震性が高い工法といえます。コンクリートスラブ全体に建物の荷重が分散されますので、不同沈下の発生も生じにくい基礎構造です。

床暖房はいらない?

「高気密高断熱住宅だと床暖房はいらないって聞いたんですが」という質問を受けることがあります。床暖房がいらないといっても無暖房で過ごせる訳ではなく、エアコンなど床暖房以外の暖房が必要です。一般の高気密高断熱住宅の会社の言う「床暖房は必要ありません」の意味は、「エアコンのみ」で床暖房を併用しなくてもそれほど寒くはありません」ということなのです。これに対しウェルダンは、「床暖房のみ」でエアコン暖房の併用をしなくても暖かい、ということになります。北海道を除き日本ではまだ一般的に家の断熱性は高くなく、エアコン暖房だけでは足元が寒いため、床暖房やホットカーペットを補助的に使用し、暖房費も二重にかかっています。「足元が寒くない」のか「足元から暖かい」のかでは快適さに大きな違いがあります。モデルハウスで「足元から暖かい」体験をしてみると、エアコン暖房との快適さの違いに驚かれることでしょう。

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※モデルハウスは予約無しでもご見学いただけます。

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