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Vol.8 家づくりの目的

家づくりの目的を正しく理解している人は案外少ないものです。今住んでいる家が古くなったとか狭くなったとかいうのは家づくりの目的ではなく動機です。家づくりの目的は楽しい人生を送ることだと思います。自分と家族が仲良く快適に暮らすために家を建てるのです。この目的を忘れたためにさまざまなトラブルが発生します。

違反建築をして近隣の反感を買った人。建築中の心労が祟って健康を害した人。設計変更をして建築業者に嫌われた人。無理な資金計画によってローンの返済に追われる人など、数え上げればきりがありません。これらの不幸な例は家づくりの目的を忘れたために起こるのです。

他人に迷惑をかけて自分だけが幸せになることは決してありません。建築業者に嫌われて満足度の高い家は建ちません。家さえ完成すれば幸せになるのではなく、家づくりの過程も楽しくなければ意味がありません。なぜなら、建主にとって家づくりも人生の一部だからです。

健康で快適な暮らしをすることは人生の目的でもあります。たとえ小さな家でも、自分や家族が楽しく暮らすことができれば最高の家づくりだと思います。暑くなく寒くなく、日常生活に不満のない家が理想的な家ではないでしょうか。

建主が満足度の高い家を建てるには、今住んでいる家の不満に気づくことが何よりも大切です。暑い・寒い・湿気など居住性についての不満は、建主がその不満に気づけばすべて解決できます。反対に、建主が不満に気づかなければ家を建て替えても同じ不満が残るでしょう。結露やカビに対しても住む人が不満に思わなければ解決することはできません。足元が寒くても不満に思わなければ床暖房など必要がないのです。

「よい家」とは何か。今のあなたにとって、よい家とは何かを考えてください。もっと敷地さえ広ければとか、もっとお金さえあればとかいうのではなく、今のあなたにとってどんな家が完成すれば心から満足できるのかを。柱が太ければ満足ですか。天井が高ければ満足ですか。大きな吹き抜けがあれば満足ですか。私は「狭いながらも楽しい我が家」という歌の文句が大好きです。

住宅雑誌やモデルハウスで理想的な家を追い求めることよりも、自分が今住んでいる家の不満を解決する方が現実的です。各社のモデルハウスのよい部分だけを集めても決してよい家は建ちません。他人が建てた家に興味を示す人もいますが、他人の家と比較しても意味がないと思います。自分の家で日常生活の不満を見つけることの方が何よりも参考になるのです。例えば、台所が狭い・暗い・寒いなど、日常生活の不満は自分で気づかなければ家を建て替えても同じ不満が残ります。反対に、勝手口を付けたけど殆ど使わない人や食洗機を付けたけど全く使わない人もいます。これらは他人の家を見て真似をしただけなのです。建主は自分にとって何が必要なのかを考えることが大切です。

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