Vol.4 間取りを考える
間取りを考えるのは楽しいものです。次から次へと夢がふくらみ、時間がたつのを忘れます。間取りは平面的なものなので、建主が自分で間取りを作ることもできますが、敷地が狭い場合などで欲張った間取りを作るには、建築士などの専門家と相談しながら間取りを考える方が得策です。同じ敷地でも設計者によって間取りの考え方は大きく異なります。
家が完成したときに、別の間取りにすればよかったなどと気付く建主は少なくありません。限られた敷地に最良の家を建てるには、何通りもの間取りを考えることが大切です。間取りを考えるには、事前に調べる事項があります。敷地面積と敷地図面・建ぺい率・容積率・高さ制限・道路幅・方位など、間取りを考える上で多くの制約があるからです。
次に、建主の要望を整理します。必要な部屋数と広さなど、家族構成に合わせてスペースを確保します。部屋数が足りない場合には、屋根裏を居室として利用することも考えます。屋根の断熱性を高めれば、屋根裏も快適な空間になります。
間取りは日常生活を中心に考えるべきであり、めったに起こらないことや万一のことを考えての間取りは無駄が多くなります。また、子供の成長に合わせて部屋を仕切ることを希望する建主もいますが、子供の成長は早く、新築後数年で部屋を仕切ることになります。間取りは10年先のことも考えて作りたいものです。
断熱性の良し悪しによって間取りの考え方は変わります。断熱性が高い家では北側の部屋も寒くないからです。例えば、廊下に面したドアが開け放しになっていても、寒い風は入ってきません。リビングのドアを閉めることはめったにありません。敷地が狭い家では2階にリビングを配置する建主も少なくありません。なぜなら、2階は日当たりと風通しがよいからです。しかし、リビングを2階にすれば日常の生活が不便になり、高齢者にとって望ましいことではありません。家中が暖かければ無理にリビングを2階に配置する必要はなくなります。
暖房方式によっても間取りは変わります。エアコンなどの温風暖房では暖かい空気は上昇し、冷えた空気は下降します。吹き抜けのある部屋では対流によって部屋が寒くなります。リビングから2階へ上がる階段をつけた家では、階段から冷気が下降し、リビングが寒くなります。このような間取りの家には、蓄熱式床暖房が最適です。
高齢者にとって、浴室は1階に設置するのが理想的です。浴槽を床に埋め込むことができるからです。ユニットバスよりも現場施工の浴室の方が浴室は広く使えます。洗い場には温水パイプを埋め込んで、蓄熱式床暖房にすることをお勧めいたします。
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