HOMEコラム快適温度と湿度

Vol.2 快適温度と湿度

快適温度とは暑さ寒さを感じない温度のことです。過剰暖房も過剰冷房も快適ではありません。家中がいつでもどこでも快適温度に保たれていて暑さ寒さを感じない家が快適住宅です。

体感温度は周囲の温熱環境によって異なります。例えば、雪の降った翌日に日向ぼっこをしていると外気温は低くても暖かく感じます。反対に、風の強い日には気温はそれほど低くないのに寒く感じます。

エアコンなどの温風暖房では気流が人の体温を奪うので、室温が25℃以上でないと暖かさを感じませんが、床暖房などの輻射暖房では室温が20℃前後で暖かく感じます。床も壁も冷え切った部屋で空気だけを暖めても本当の快適さは得られません。反対に、床も壁も暖まっていれば室温は低くても暖かく感じます。だから床暖房の家では換気をしても寒く感じないのです。蓄熱式床暖房の家では室温は20℃前後が快適温度です。

日本では一般に床暖房は床面が暖かいものだと考えられています。市販のパネル式床暖房は床の表面温度が30℃前後あり、ホットカーペットのような暖かさです。これに対して蓄熱式床暖房の家では床の表面温度は25℃前後で家全体が快適なのです。壁も天井も冷えることはなく、家具なども暖かさを保っています。

快適温度は季節によっても異なります。夏の室温は26℃前後が快適であり、室温が22℃以下だと肌寒く感じます。冬の室温は22℃前後が快適で、室温が26℃では暖かすぎます。快適温度は湿度によっても異なります。同じ温度でも湿度が低ければ涼しく感じます。汗が蒸発して体温を奪うからです。

快適な湿度は40%から60%前後といわれています。相対湿度は室温に反比例するので、室温が高ければ湿度は低くなり部屋が乾燥します。室内の温度を一定に保てば湿度も安定します。高温多湿の日本でも冬は乾燥した日が続きます。換気によって取り入れた乾燥空気を室内で暖めれば室内はさらに乾燥します。冬の過乾燥を防ぐには室温を低く保つことが大切です。室温を低く保つには床暖房が最適なのです。

高断熱高気密住宅は夏も快適です。窓を開け放して暮らすこともできますし、窓を閉め切って朝方の涼しさを保つこともできます。各階に一台のクーラーだけで家全体を冷房することもできます。高断熱高気密住宅は窓を開けて暮らすことができないと思い込んでいる人もいますが、春や秋の快晴の日には思い切り窓を開け放して暮らします。蓄熱式床暖房の家では真冬でも日中に窓を開けて暮らす家もあります。

熱帯夜の続く都会ではクーラーが欠かせない存在となりました。窓を開けても自然の涼風は得られず、寝苦しい夜が続きます。今年の夏は特に暑い日が続き、家の中で熱中症になった人もいたとテレビで報じられていました。

高断熱高気密住宅では各部屋にクーラーを備える必要はありませんが、各階に一台の家庭用クーラーは必要です。私の家では二階の6畳用クーラーを一台運転するだけで家全体を冷房することができます。廊下も洗面所も涼しく、閉め切った便所もむっとすることはありません。

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