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富岡製糸場見学・・・世界遺産、そして国宝へ
今話題の「富岡製糸場」に、先週見学に行ってきました。
今年6月にユネスコの世界文化遺産に登録されたのに続き、
今月の17日には、文化審議会が文部科学大臣に対し、国宝に指定するよう答申を
し、国宝に指定される運びとなりました。
明治5年(1872年)に完成、操業となった建物は、築140年ということになります。
明治時代以降の建築物で、国宝の指定は2例目ということからも、
その重要性と希少性とがわかります。
1枚目の写真は、「東繭倉庫」の入口に付けられたキーストーンで、
建物の竣工年である「明治五年」の文字が見えます。
2枚目の写真は「東繭倉庫」の全景で、100m余りの長大な建物です。
ずらりと並んだ扉は、繭を自然乾燥させるための扉で、機械乾燥が
無い当時、ここを開け放して繭が腐敗しないよう乾燥させていました。
3枚目の写真、建物の構造は、「木骨煉瓦造」という我々建築業界に
身を置く者にとっても聞いたことが無い、珍しいものです。
柱は杉の通し柱、梁には松を使用しています。
レンガについては、当時まだその技術が無かったことから、
フランス人の指導のもと、日本瓦の職人によりレンガの生産がされました。
レンガの色がオレンジ色なのは、本来のレンガを焼く温度よりも
瓦を焼く温度の方が低かったためだそうで、数年後に生産されたものは
きちんと赤くなっていました。
ちなみにレンガの積み方も、「フランス積み」という工法で、明治中期以降は
「イギリス積み」が普及したため、現存建物では多く見られないものです。
4枚目は「操糸場」の内部で、なんと昭和62年までは
現役で生糸生産が行われていたというから、驚きですよね。
松の大梁にトラスを組み、12mの大スパンの空間となっていて、
長さは140mもあります。
東京から関越道に乗って、1時間程度の近場で、これだけ見ごたえの
ある建造物が見られるとは、驚きでした。
またここで必死に糸を紡ぐ女工さんの姿に思いを巡らせてみるのも
よいことかと思います。
私は帰宅してから、昔見た「あゝ野麦峠」が見たくなって、
DVDを購入してしまいました。
皆様もぜひ訪れてみてください!!
| 2014年11月24日
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