HOME住宅性能24時間換気システム

24時間換気システム

快適な住まいを実現するためには計画換気が重要です、ウェルダンでは日本でいち早く24時間換気システムを導入。換気設計では20年以上のノウハウがあります。

ウェルダンの計画換気(24時間計画換気の重要性)

計画換気とは、24時間換気システムを使って住宅内に流れる空気を計画的にコントロールすることです。ウェルダンでは24時間換気(計画換気)の必要性に多くが気付いていなかった30年前に欧米の住宅視察にて計画換気に出会い、健康・快適住宅の普及に非常に重要だと考え導入を始めました。
計画換気は快適な住まいづくりのために大変重要で、その理由は以下の通りです。

汚染物質の排出

屋内ではさまざまな汚染物質が発生しています。人の呼吸により発生する二酸化炭素(CO2)、シックハウスの原因の1つであるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどのVOC(揮発性有機化合物)など多くの種類があります。これらを屋外に排出し、新鮮な空気を外部より取り入れ屋内の衛生、住環境の維持のためにとても大切です。

水蒸気の排出

屋内では、人の呼吸や汗、調理による水蒸気、風呂の水蒸気など多く発生しています。それらを屋外に排出し湿度を一定に保ち、結露を防ぐことができます。結露が発生しないため、カビやダニの発生を抑制することができるのです。

匂いやほこり・チリの排出

体臭やトイレ、ゴミなどの生活に伴う様々な臭いや、衣類や布団・ジュータンからのほこりも排出する必要があります。

新鮮空気の給気

汚染物質や水蒸気、臭い・ほこりを屋外に排出し、代わりに外部の新鮮空気を取り入れます。家の中の空気が2時間でそっくり入れ替わる量(1時間で0.5回)を換気します。給気口には花粉防止フィルターが標準で装着されていて、さらにウイルスや排気ガスの粉塵といった微細な物質までも防げる高性能フィルター(フリマフィルター)もあります。

計画換気に関する正しい知識

住宅の気密化が進み「高気密住宅は換気しなければならない」といった声をよく耳にします。実は反対に換気を計画的に行うためには住宅の気密性が高くなければなりません。新鮮な空気と汚染された空気をきちんと計画通りに流れるようにするためには「空気の通り道」を確保しなければならないのです。つまり隙間だらけの家では「無計画」な換気しかできないということです。
また、「計画換気をしている家では、窓を開けてはいけないんですか?」と質問されますが、これも間違いです。換気の目的は、窓を開けなくても換気が隅々までできることで、天気が良く、暑くも寒くもない時には窓を開けて暮らしてください。換気システムの電気代もほんのわずかなので、換気システムの電源を切る必要はありません。

ウェルダンは第三種換気を採用

一般的な住宅の計画換気の方式は、大きく2つに分けられます。1つ目は第1種換気と呼ばれる、外気の取り入れ側(給気口)と屋外への排出側(排気口)との両方を機械により換気する方式です。第1種換気では、排気の熱と給気の熱とを交換する熱交換換気方式が多く用いられています。2つ目は第3種換気と呼ばれる、排気側は機械により換気し、給気側は自然給気とする方式です。ウェルダンでは計画換気(24時間換気システム)の方式は原則として第三種換気をお勧めしています。もともと20年ほど前までは第一種換気(熱交換タイプ)を採用しておりましたが、建主様のメリットとデメリットとを考慮し現在では第三種換気システムを採用しています。

換気方式の特徴
方式 特徴
第一種換気 給気側と排気側それぞれにモーターを使用した機械(ファン)によって換気を行う方式です。この方式のほとんどは排気と給気とで熱交換を行うタイプとなります。
第二種換気 給気のみを機械により換気し、排気は押し出される圧力により自然排気となります。室内が正圧(プラス)となるため、外部から空気が流入しにくいため、病院の手術室や精密機械工場のクリーンルームなどで使用されています。
第三種換気 第二種換気と反対に、排気を機械により行い、給気が自然に吸込まれる形式です。室内は負圧(マイナス)となるため、トイレやキッチンなどの臭気が廊下や居室側に流出しにくく、またメンテナンスが容易でランニングコストも低いという特長があります。
ダクト方式とダクトレス方式について

イニシャルコストは当然ダクトを使用しないダクトレス方式が安いのですが、家全体の換気量や換気経路の設定をトータルにバランスをとることが難しいため、ダクト方式をおすすめしています。

第三種換気のメリット・デメリット

高気密住宅でなければ計画的な換気はできない

第三種換気は住宅の気密性能が高くなければ採用できません。居室を給気側とし、浴室・トイレ・キッチンなどの水周りや納戸などを排気側として家中の換気経路(空気の流れ)を計画します。隙間の多い住宅では無計画に壁や天井の隙間、サッシ周りから空気が入ってしまい、機械により排気をした分、新鮮な空気が給気口から入ってこなくなってしまうからです。

第3種換気(集中排気型換気)
換気ルート設計にノウハウが必要

給気口から排気口まで空気は家を端から端まで移動をします。そのルートをきちんと計画し、空気だまりができないようにします。そのためには高度な知識と技術を要するため、ノウハウを持つハウスメーカーは限られています。

シンプルで故障が少なく、メンテナンスが容易

本体のモーターは1つで、大変シンプルな機械ですので故障の心配が非常に少ないシステムです。また、給気口に装着されているフィルターを2~3か月に1度水洗いをし、換気システム本体の内部の掃除を年に1度程度行います。フィルター掃除の所要時間は、家中全箇所で10~15分程度、本体の掃除で10分程度。工具も不要です。

ランニングコスト、イニシャルコストが安い

第三種換気システムの1か月当たりの電気代はわずか500~600円。また、シンプルな機械ですので第一種換気に比べ機械本体のコストが半分程度で済みます。またダクト配管も排気側のみですからこれも半分程度となります。

換気システムの運転音が気にならない

居室には空気の取り入れ口である穴が開いているのみで、第一種換気のように、居室内で給気口の風切音やダクト内部から伝わってくる換気システム本体のモーターの運転音が気になることはありません。また給気口からの外部の騒音の侵入や、反対に室内の音(ピアノやオーディオ)の音漏れを心配される方がいますが、もともとサッシ部や壁のわずかな隙間や、構造体そのものからも音が伝播されているため、給気口が外部に開いているから音が特に気になるということは通常ありません。またシアタールームやピアノ室など、特に音漏れに対して配慮しなければならない場合、給気口の専用防音カバーを装着できますので安心です。

冬の給気口からの冷気について

給気口から外気がダイレクトに入ってくる第三種換気に対し、冬の冷気(コールドドラフト)を心配される方もいますが、実際には給気口から10センチ下の壁面でほぼ室温となっており、ベッドの頭の真上を避けて給気口を配置するという程度に考慮しておけば、屋内で冷気を感じることはありません。実際、ウエルダンのモデルハウスでは、日中の営業時間内は一切暖房をせず、真冬に外気を入れっぱなしの状態となっていますが室温は半日経過しても全く下がりません。寒冷地のスウェーデンでも氷点下の外気をそのまま室内に取り入れています。給気口に手をかざせば冷たい外気を感じるのに、その10センチ離れると感じられなくなることに皆様が不思議な顔をされます。どうぞ寒さ厳しい真冬にウェルダンのモデルハウスにお越しいただき、スウェーデン製換気システムの良さをぜひ体験してみて下さい。

第一種換気(熱交換タイプ)のメリット・デメリット

メンテナンスが難しい

排気のみをダクトによって排出する第3種換気に対し、第一種換気(熱交換タイプ)は新鮮な空気を各居室へ送るのにもダクトを使用します。新築時には気にならないのですが、5~10年程度経過するとそのダクト内部の汚れが給気口(新鮮空気の出口)から出ているのが肉眼で見られます。弊社建築の築20年の住宅においても、当時採用していた第1種換気(熱交換タイプ)の住宅で給気口の周囲のクロスが黒ずみ、ベッドのシーツの上に黒い鉛筆カスのような微細な汚れが毎日点々と落下する事例がありました。「ダクト内を空気が流通しているから汚れの付着やカビの発生はありえない」という話をたまに耳にしますが、実際は大変汚れています。またダクトは家の床や壁の内部を曲がって配管されていますので、クリーニングすることも大変困難です。新築からある程度の期間を経過すれば、新鮮な空気と一緒にこれらダクト内の汚れがどうしてもでてしまうのです。家中に配管されたダクト(新鮮空気の通り道)の内部を個人でクリーニングすることは極めて困難で、業者によりクリーニングを行うにしても費用がかかってしまいます。

ランニングコスト、イニシャルコストを総合的に見て不経済

第一種換気は、給気用と排気用との2つのモーターが必要で、ランニングコストと熱回収により生み出されるエネルギーとを比べると省エネとはいえません。家の内外で大きな温度差がある冬季以外はメリットが少なく、冬季以外もモーターの2重の運転コストは必要となるからです。加えてイニシャルコストを考慮すると、機械本体とダクト配管費が高く、また故障や本体の取替えの期間の短さもあり、ますます第一種(熱交換タイプ)では割に合わなくなってしまいます。

24時間換気システムの運転音が夜中に気になる

第一種換気は、給気が居室にダクトから送られてくるため、風切音やモーターの音がし、日中は気にならないものの人の感じ方の程度の差はありますが、夜中には結構気になります。

第1種換気(熱交換型換気)
第一種換気の給気口の汚れ
第1種換気使用時のドア下部の汚れ。ジュータンに黒い汚れが帯状に付着しています。

全館空調タイプのメリット・デメリット

換気は1年中必要であるのに対し、温湿度の調整が必要な期間は半年間もありません。本来換気と空調とは全く別のものです。第一種換気のダクトと空調のダクトを共有化できることがメリットのように思われますが、送風ダクト内部の汚れの問題、メンテナンスもほぼ不可能に近いということが第一種換気のデメリットと同様にあります。また機械が複雑になればなるほど故障しやすく、機械のメンテナンスも複雑となってしまい、さらに機械の交換の時に一度に多額の費用もかかってしまいます。換気は換気システム、空調は空調器と、目的別に分ける方が賢明です。お住まいになる方にはメリットはなく、エアコンと換気システムを同時に売れる電器メーカーにメリットの多い方式といえます。

ウェルダンのスウェーデン製24時間計画換気システム

長い歴史に基づく信頼性

厳しい気候により早くから高気密高断熱住宅が発達、同時に24時間計画換気システムが改良、発達してきた北欧スウェーデンは住環境の先進国です。スウェーデンでは今から50年近く前に換気システムが開発され、その後今から30年以上前の1976年に法律で24時間換気システムの設置が義務付けられました。日本はというと24時間換気システムの導入が建築基準法改正より義務化されたのはつい最近の2003年ですのでいかに住環境に対しスウェーデンが先進的であるかが理解できます。それから長い年月をかけ24時間換気システムに改良を加えてきたスウェーデン。性能、機械の信頼性共に世界一といってもよいと思います。

スウェーデンの住宅は第三種換気が多い

寒冷地であるスウェーデンでは、熱回収する換気方式の方が、第三種換気よりメリットが多いと考えられ以前は第一種換気で顕熱交換タイプを使用する例が多くありましたが、ダクト内部の汚れにより室内環境が 汚染されてしまう点と、コスト面でのメリットがないことから、第一種換気である熱交換タイプの研究は継続されているものの現在では第三種換気(排気タイプ)が採用されるケースがほとんどです。

スウェーデンの老人ホームでの第三種換気使用例。窓の下の四角形が外気の取入れ口です。
左の写真の室内側の給気口。極寒地であっても外気をダイレクトに入れています。
北海道の住宅も第三種換気が多い

外気温と室温との差は冬が大きい(例えば外気温0度で室温22度)のに対し、夏は大きくありません(外気温32度で室温27度)。つまり冬が長く寒さが厳しい地方ほどメリットが大きいということになります。ところが熱交換タイプによるコストを計算した場合、熱交換のメリットが最も多い日本一寒い北海道の旭川でさえも20年はかかると言われています。また第一種換気のダクトの汚染問題やメンテナンスの煩雑さから、日本の中の計画換気(24時間換気システム)先進地域である北海道では以前は第一種換気(熱交換タイプ)が多かったものの、現在は大半のケースで第三種換気が採用されています。

構造がシンプルで故障しにくい

ウェルダンで使用し始めてすでに20年経過していますが、機械的故障が起きたことはほとんどありません。非常にシンプルで単純な構造だからです。メンテナンス性が高く、1年に1回5分程度のファンの掃除で済み、道具も必要ありません。フレクト社(スウェーデンABBグループ)の換気システム「エクソネット」、又は同じくスウェーデンのSystemair(システム・エアー)社の「スウェフロー」を採用しています。

スウェーデン・フレクト社 第3種換気システム 「エクソネット」
システム・エアー社「スウェフロー」本体
給気レジスタ(花粉フィルターが装着されています)
排気レジスタ

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TEL. 042-525-8411

※モデルハウスは予約無しでもご見学いただけます。

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