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ウェルダンの断熱工法

技術というものは、数年といった短い期間で劇的に進化するものではありません。断熱性能を最大限に高めるため、ウェルダンでは30年前から住宅の高断熱化に取り組んで以来、ノウハウを積み重ね日々進化に努めています。

天井・屋根の断熱 ~真夏の猛暑からも、真冬の冷気からも家を守ってくれるウェルダンの屋根~

屋根の断熱は、夏の日射や冬の放射冷却など過酷な自然条件に耐えるため、外壁に比べて約2倍の断熱性能が必要です。小屋裏空間利用の有無などにより、天井面にて断熱する「天井断熱工法」と、屋根面にて断熱する「屋根断熱工法」とを、ウェルダンでは適切に使い分けをしています。

天井断熱工法

屋根断熱と異なり、屋根内部空間を断熱材の施工空間に利用できるため、性能が高い割にコスト負担が少なくすむためウェルダンでは、天井部にはグラスウール(24kg/㎥相当、熱伝導率λ=0.038W/m・K)を280ミリもの厚さで施工しています。さらに断熱材上部の、屋根の内部空間全体の空気を、棟換気によって熱気を排出するため、猛暑の日でも2階が暑くなることはありません。

ウェルダンの家:天井断熱模式図
屋根断熱工法

屋根断熱工法では、屋根の2×8(ツーバイエイト)材の内部に通気層と断熱層とを設けています。通気層は、断熱材の外側(屋根仕上材の内側)に設け、熱せられた空気を屋根の棟から放出する仕組みとし、夏の日射熱を防ぎます。屋根の構造材の背が高くなればなるほど、高度地区斜線や北側斜線といった規制により不利となってしまうため、できるだけ断熱性能の高い断熱材を使用し、屋根高さを少なく抑えられるよう工夫しています。断熱材は断熱性能最高ランクの押出法ポリスチレンフォーム「ミラフォームΛ(ラムダ)」(㈱JSP社製、熱伝導率0.022W/m・K)を厚さ150㎜使用、通気層との相乗効果で、小屋裏内も猛暑の日でも、快適な空間として利用できます。

ウェルダンの断熱工法(屋根)
屋根の形状について

寄棟屋根と比べ切妻屋根の方が、棟換気の長さを長くすることができますので、通気量が増えるため性能面では優位となります。このほか間取りや各種の斜線制限やデザインをトータルに検討してウェルダンでは屋根の形状を決定していきます。

外壁の断熱 〜断熱のスペシャリストにより施工されるウェルダンの外壁の断熱〜

ウェルダンでは2×6(ツーバイシックス)工法の場合でグラスウール(24kg/㎡相当、熱伝導率λ=0.038W/m・K)を厚さ140㎜も充填しています。断熱性能は、断熱工法や断熱材の良し悪しと同等か、それ以上に大切なのは断熱施工をする職人の技術力によります。ウェルダンでは、当社の断熱材を入れ続けて20年以上の職人が限定で施工するので、高い性能が確保できるのです。

またさらなる断熱性能アップを目指す場合には、次の断熱工法を選択することが可能です。
1.充填断熱に、外張り断熱を加えた付加断熱工法「ウェルダン ツイン断熱工法」
2.充填断熱の断熱材を、断熱性能最高レベルを誇る「アクアフォームNEO」(熱伝導率λ=0.021W/m・K)を厚さ120㎜も使用した「ウェルダン NEO工法」
3.外周壁の構造材を2×8(ツーバイエイト)材を使用し、厚さ180㎜ものグラスウール(24kg/㎥相当)を充填した「ウェルダン 2×8工法」

ウェルダンの家 外壁断熱(充填断熱)模式図
ウェルダンの断熱工法(外壁)
ウェルダンの家 2×6工法壁断面図

基礎・床下の断熱 ~断熱効果を最大限にする基礎断熱工法を採用~

床下の断熱はきわめて重要です。一般的な木造住宅の床下は、根太や大引きという構造材が縦横に交差しているため、断熱材をきちんと連続させることが困難です。また断熱材が自重により垂れ下がり、床面と断熱材との間に隙間が生じれば断熱効果は半減してしまいますし、寒冷地ではこの隙間に結露が発生し、凍結してしまうこともあります。そうしたことを避けるため、ウェルダンでは「基礎断熱工法」を採用しています。基礎断熱工法とは、床下を断熱するのではなく、基礎の外周面で断熱する方式です。これによって床下の断熱は不要になります。

基礎断熱に外断熱工法を採用

基礎断熱には鉄筋コンクリートの外側で断熱する「外断熱」と内側で断熱する「内断熱」とがありますが、コンクリートは熱伝導率が高く熱容量が大きいので、外断熱を採用しています。断熱材には、断熱性能が高いうえ、シロアリの食害を防ぐ防蟻断熱材「スタイロフォームAT」(ダウ化工㈱社製、熱伝導率λ=0.028W/m・K)を採用しています。

地熱基礎なら床下の断熱材は不要

基礎断熱の一種であるウェルダンの「地熱基礎」は、床下を全面土で埋め尽くし、その上をコンクリートで仕上げる工法です。地熱基礎は、床下がなく地熱をダイレクトに利用できるため、床下に断熱材は不要です。

ウェルダンの地熱基礎

開口部の断熱 〜世界最高レベルの断熱性能を持つサッシやドアを採用〜

窓や玄関ドアなどの開口部は熱が最も失われやすい部分なので、どのような商品を選択するのかが特に重要です。30年前にウェルダンが高断熱住宅を造り始めた時代には、スウェーデンやデンマーク、アメリカなどの輸入サッシを使用していました。国内サッシメーカーはアルミ製ペアガラス(空気層6㎜)を発売し、その後性能アップのため空気層を12㎜に広げたり、アルミサッシの屋内側を樹脂製にしたアルミ樹脂複合のペアガラスサッシを発売しましたが、海外製の高性能サッシを知り尽くしたウェルダンにとっては、どれも物足りなさを感じる製品ばかりでした。木製でメンテナンスが必要であったり、網戸が標準で装備されていなかったり、遮熱性能が低かったり、輸入コスト等から高価であったりとデメリットも多く有ったのも事実ですが、性能アップにかかせないと輸入サッシをメインに使用してきました。また国産メーカーの商品を使用する際には、空気よりも熱伝導率の低いアルゴンガスを封入し、Low-E(低放射)という断熱・遮熱性アップを図れる金属膜をガラス構成に加えるよう要求し性能アップをはかってきました。

そのような状況がごく最近まで続いてきましたが、ようやく2014年にYKK AP社より樹脂製、トリプルガラス、中空層16㎜、ダブルアルゴンガス、ダブルLow-E膜を標準装備したAPW430シリーズが発売となりました。ここにきて、世界レベルを超越し、さらに日本ならではの品質への高い要求を満たしたサッシが完成し、採用するに至りました。

世界の窓の断熱性能基準
※資料提供:YKK AP株式会社
世界の樹脂窓普及率
※資料提供:YKK AP株式会社
SwedenDoor

・高性能防音・断熱玄関ドア
・扉の内部には高性能断熱材である硬質ウレタンが充填されており、ガラス部はトリプルガラス(防火扉の場合はペアガラス)となっています
・トリプルガラスには防犯合わせガラスが標準で組み込まれ、CPマーク(防犯建物部品)認定となります
・断熱性能を表す熱貫流率(U値)は、0.943W/㎡・K(防火扉の場合1.19W/㎡・K)と非常に性能が高く、また高い気密性により防音性にも優れています
・重さ80kgと重厚であるにも関わらず、開閉にはその重さを感じさせません
・簡単なメンテナンスが必要なチーク材、パイン材仕上げのほか、メンテナンス不要の塗装済品もラインナップされています

YKK AP社(日本)

・樹脂製トリプルガラスサッシAPW430、樹脂製ペアガラスサッシAPW330
・トリプルガラスは、厚さ16㎜の2層のアルゴンガス層、ダブルLow-E膜、樹脂スペーサー。熱貫流率(U値)=0.91W/㎡・K
・アルゴンガスに代えクリプトンガスを封入したAPW430krでは、熱貫流率(U値)=0.78W/㎡・K
・同社サッシの最高峰であるAPW430は、海外の工場ではなく国内工場にて完全に自社製造されているため高品質
・メーカーによる10年保証が受けられます
・屋外側は、樹脂表面に耐候性に優れたアクリル積層となっているため、色あせ等の経年変化を抑え、美観を保ちます
・網戸は、「標準ネット」か、景色がよりクリアに見える「クリアネット」が選択できます

YKK AP社 APW430
エリートフェンスター(Elitfonster)社(スウェーデン)

・木製トリプルガラスサッシ
・重厚ながらも北欧らしいシンプルなデザイン
・厚さ12㎜の中空層のうち1層がアルゴンガス封入、1層が空気封入。Low-E膜は1枚。熱貫流率(U値)=1.25W/㎡・K
・寒冷地の製品であるため、断熱性能は高いのですが、遮熱性能は高くなく、むしろ日射熱を積極的に取り込むガラス構成のため、関東地方では建物南面以外には積極的には使用しない方がよく、特に西面は使用不可としています
・屋外面は木部が露出しているため、2年程度ごとに塗装を行う必要があります
・網戸は装備されないため、別途に網戸を選定する必要があります
・窓開閉時に、外壁面より屋外側に大きくせり出すため、1階では隣地境界からの距離を大きく確保しないと、塀に干渉し開閉できません

ペラ(PELLA)社(アメリカ)

・木製ペアガラスサッシ
・高い断熱性かつ遮熱性能を併せ持っているため、関東地方での使用に適しています
・中空層にはアルゴンガス封入。Low-E膜を屋外側に使用した断熱・遮熱型のガラス構成
・屋外の木部は、アルミカバーで覆われているため、定期的な塗装は必要はありません
・網戸が標準的に装備されています。

サッシの日射取得について

熱は、日射により窓ガラスから室内へと取り込まれます。北欧や日本の北海道などの寒冷地ではガラスの低放射(Low-E)ガラスを一番室内側のガラス側に使用し、日射による熱を極力室内に吸収できるタイプを使用します。反対に、関東以西の地域では、一番室外側のガラス側に使用し、日射を反射し吸収しないようにします。断熱性能については低放射ガラスを室内側・室外側どちら側に使用してもほとんど差がないのですが、日射による熱を極力排除するか吸収するかが大きく異なるため、ウェルダンでは、地域特性や立地条件などを考慮し、建物の東西南北それぞれに適したガラス構成をご提案しています。

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TEL. 042-525-8411

※モデルハウスは予約無しでもご見学いただけます。

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